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「楽しい」から始める体の育て方
体を動かすことは、時として義務のように感じられることがあります。決められた回数をこなし、正しいフォームを意識する。しかし、もしその動きが、音楽に身を任せるダンスのように感じられたとしたらどうでしょう。リズムが心を開放し、ただの運動が自己表現へと変わる瞬間があります。それは、体の声に耳を澄まし、それが本当に求めているものを見つける旅の始まりなのかもしれません。 自分の体と向き合う練習の中で、私は新しいアプローチを取り入れています。それは、時間を決めて回数を数えるといった、成果を意識するトレーニングです。最初は単なる数字の積み重ねかもしれません。しかし、その先に「今日はこんなにできた」という達成感が芽生えたとき、それは「構想意識」—つまり、目標を立てて達成する喜び—へと育っていきます。 このプロセスを通じて、単調だったはずの運動が、次第に楽しくなってくるのを感じます。体を伸ばすべきポイントや、効率的な動き方を理解することも大切ですが、それ以上に「楽しい」という気持ちが、継続するための何よりの原動力になるのです。 では、どうすればその「楽しさ」を見つけ
6 日前
体力テストの小さな革命—立ち幅跳びが教えてくれた「方向」の力
体力テストの立ち幅跳び。あの白い線の前に立つたび、何度跳んでも記録が伸びない自分に、小さな敗北感を覚えたことはないだろうか。跳び方は知っている。膝を曲げて、腕を振って、全力で跳ぶ。それでも、記録は頑なに変わらない。実は、そこには見落とされた、とてもシンプルな真実があった。それは「どこに向かって跳ぶか」という、たった一つの意識だった。 立ち幅跳びは、記録が伸びにくい人にとって、とことん伸びにくい種目だ。 どうやったら記録が伸びるのか。概念としては分かりやすい。決められた線があって、そこからできるだけ遠くへ跳ぶ。ただそれだけのはずなのに、実際にやってみると、記録は思うように伸びない。 その理由は、跳び方にある。そして、跳び方によって記録は驚くほど変わる。 多くの人がやってしまうのは、上に跳ぶことだ。膝を曲げて、腕を振り上げて、全力で上へ。その瞬間、体は高く浮くが、前には進まない。結果として、記録は伸びない。 ポイントは、上ではなく、前に飛ぶ意識を持つことだ。 立ち幅跳びは、跳ぶのではなく、飛ぶ種目だ。体を前方へ投げ出すように使う。そのために必要なのは
7 日前
体力テスト:記録が2倍、3倍になる怒らずに導く体育指導
子どもが投げ方を間違えたとき、私たちはつい「違う、そうじゃない」と言ってしまう。でも、その子は本当に間違えているのだろうか。肘を上げようとして、違う方向に腕が動く。それは失敗ではなく、体がまだ知らない感覚を探している証拠だ。投げることは楽しいはずなのに、多くの子どもたちが体力テストのソフトボール投げで記録を伸ばせずにいる。それは才能の問題ではない。ただ、体の使い方を丁寧に教わる機会がなかっただけなのだ。 投げることの土台を、もう一度つくる ソフトボール投げやハンドボール投げ。体育のテストで目玉種目とされるこの競技で、記録が思うように伸びない子どもは少なくない。その理由は、技術以前にある。基礎となる体の動かし方を、誰も丁寧に教えていないからだ。 私たちは「投げる」という動作を当たり前のように捉えがちだが、それは複雑な全身運動だ。足の使い方、体重移動、肘の位置、リリースポイント。それらすべてが連動して初めて、ボールは遠くへ飛ぶ。 だから、まずは「投げることが楽しい」という感覚を取り戻すことから始める。 両手で投げる、下から投げる 最初のステップは、両
3月3日
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