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「遊び」が育む、子どもの「体幹」という名の自信
椅子にまっすぐ座り続ける。大人にとっては当たり前のこの動作が、ある子どもたちにとっては途方もなく難しい課題になることがあります。それは単に「集中力がない」からなのでしょうか。実は、体の内側にある、目には見えないけれど大切な筋肉が、まだうまく使えていないだけなのかもしれません。今日は、無理な筋トレではなく、笑い声の中で子どもの体の中心を目覚めさせていく、そんなお話です。 「姿勢を保つ」ことが苦手な子どもたちは、決して少なくありません。じっと座っていると、つい体が傾いてしまったり、落ち着きなく動いてしまったり。私たちはそんな時、つい精神的な側面に目を向けがちですが、実は体の使い方に鍵が隠されていることがよくあります。 特に、私たちの教室で注目しているのは「内転筋」と「腸腰筋」という二つの筋肉です。これらは骨盤周りにあり、姿勢を安定させる、いわゆる「体幹」の土台となる重要な部分。しかし、小さな子どもたちに「さあ、内転筋を鍛えよう!」と言っても、うまくはいきません。大切なのは、筋力トレーニングとしてではなく、遊びを通して「意識して使えるようになる」こと。
2月17日
「なぜ?」がすべて「なに?」になってしまう君へ
ある日突然、世界がクリアに見える瞬間があります。これまでバラバラだった点と点が一本の線で結ばれ、靄のかかっていた風景がくっきりと輪郭を現すような、そんな瞬間です。それは多くの場合、頭の中だけで考えている時ではなく、私たちの身体が、感覚が、世界と直接触れ合ったときに訪れます。これは、言葉の壁に悩んでいたある子と私たちが、一緒にその瞬間を見つけにいった物語です。 「Where(どこ)、Who(だれ)、What(なに)、Why(なぜ)、How(どうやって)。全部同じに聞こえて、すべて『What』になってしまうんです。もうすぐテストなのに、どうしたらいいでしょう?」 先日、私たちはそんな切実な相談を受けました。学校で習う「5W1H」は、情報を整理し、世界を理解するための基本的なツールです。しかし、その子にとっては、一つ一つの言葉が持つ固有の意味の境界線が溶け合い、すべてが「What(なに)」という大きな塊になってしまっていました。 紙の上で何度説明しても、その違いはなかなか伝わりません。そこで私たちは、アプローチを根本から変えることにしました。机の上で考
2月16日
「どうして、うちの子だけ固まってしまうんだろう?」
運動会やお遊戯会。みんなが楽しそうに体を動かす中で、なぜか一人だけ、まるで時間が止まったように固まってしまう子がいます。その姿を見て、親としては焦りや不安を感じてしまうかもしれません。「どうして?」「やる気がないの?」——。しかし、その子の心の中では、実は壮大な混乱が起きています。動きたいのに動けない。その小さな体の中で起きている「ショート」の正体を知ることは、子どもの可能性を解き放つ、最初のステップになるかもしれません。 運動会やお遊戯会といった特別な日、「うちの子だけが固まってしまって…」というご相談をよくいただきます。周りの子たちが楽しそうに踊ったり走ったりしている中で、我が子だけがポツンと立ち尽くしている。その姿を見ると、親としては心配になりますよね。 このとき、子どもの心の中では一体何が起きているのでしょうか。実はその子は、誰よりも「一生懸命動こう」としているのです。ただ、まだ脳から体へ送られる指令がうまく整理できず、情報が混乱してしまっている状態なのです。動きたい気持ちと、うまく動かせない体の間で葛藤が起き、回路がショートしてしまった
2月15日
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