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1. 福祉から、新しい「働く」の形を。ラフダイが描く未来

1月14日
読了時間: 4分

「働く」という言葉に、どんなイメージを抱くでしょうか。多くの人にとっては、お金を稼ぐための労働、あるいは社会的な義務といった、少し重たい響きがあるかもしれません。しかし、もし「働く」が、誰かのために「役」を演じることであり、自分だけの役割を見つける旅だとしたら。その行為は、苦しいものから、誰かの役に立つ喜びに満ちた、創造的なものに変わるかもしれません。これは、僕が数々のアルバイトや挫折を経てたどり着いた、ひとつの答えです。


新年あけましておめでとうございます。

エンタメ療育スタジオ「Rough&Diamonds」代表の南陽介です。

今年、私たちラフダイは大きなターニングポイントを迎えます。5年前から事業計画として温めてきた、新しいサービスがいよいよ始まるのです。早ければこの4月から。その名も「エンタメ就労支援 ラフアンドダイヤモンズ・ユニバーシティ」、通称「ラフ大」。これは、福祉型の大学のような事業所です。

これまで、私は10年以上にわたり、多くの保護者の方々と共に悩んできました。私たちの放課後等デイサービスに通ってくれた子どもたちも、18歳になるとそこを卒業しなければなりません。その先、どこへ行けばいいのか分からず、路頭に迷ってしまうお子様をたくさん見てきました。その現実を変えたい。その一心で構想したのが、このラフ大です。

幼児期からラフダイに関わってくれた子どもたちが、18歳以降も社会とつながり、「働く」ことへの準備ができる場所。大学のように最大4年間、ここでじっくりと働くための練習を積むことができます。ラフ大は、単なる通過点ではありません。私たちはその先の未来まで用意します。A型・B型事業所といった福祉の道はもちろん、一般企業への障害者雇用や一般雇用まで。一人ひとりに合った「働く」を見つけられるよう、今年、そのための確かな柱を築き上げていきます。

では、私たちが考える「働く」とは、一体何なのでしょうか。

多くの人は「お金を稼ぐこと」や「労働」と答えるかもしれません。しかし、私が思う「働く」とは、「誰かの役に立つこと」です。誰かのために、何かのために力を尽くし、その対価として「ありがとう」という感謝やお金をいただく。その循環こそが、働くことの本質ではないでしょうか。

「働く」という漢字は、「にんべん」に「動く」と書きます。人が動く。その動きが「役に立つ」ことにつながったとき、それは「役割」になります。私たちは、仕事において、ありのままの自分でいることは意外と少ないのかもしれません。どんな職業でも、その場にふさわしい「役」を演じ、その役割を全うすることで、誰かの役に立っているのです。

つまり、「働く」とは、一種の「演技」であり、クリエイティブな「エンターテイメント」になり得る、と私は考えています。働くことが辛く苦しいものではなく、「誰かの役に立てて嬉しい」「感謝されて楽しい」と感じられる。そんな素敵なマインドを育む場所として、ラフダイを成長させていきたいのです。私自身、日々働くことを心から楽しんでいます。この想いが、もっと多くの人に広がっていくことを願っています。

そして、そのために最も大切なのが「選択肢」です。

振り返れば、私の人生も波瀾万丈でした。ダンサー、役者、ガソリンスタンド、焼肉屋、居酒屋、コールセンター、ジムのトレーナー…。信じられないくらいのアルバイトを経験して、今ここにいます。しかし、僕にとって幸運だったのは、常にたくさんの「選択肢」があったこと。そして、人生の岐路に立ったとき、そこには必ず道を指し示してくれる恩師がいました。

18歳を過ぎたら、大学へ行ってもいい。専門学校でもいい。働いてもいいし、あるいは少し休んでニートをやったっていい。そこには、無数の選択肢があるべきです。そして「働く」という道を選ぶにしても、限られた選択肢の中から無理やり選ぶのではなく、「動物の世話が好き」「黙々と作業するのが好き」「人と接するのが好き」といった一人ひとりの特性に合った、多様な選択肢があるべきです。

私たちは、これから3年をかけて、子どもたちのために、その「選択肢」をたくさん作っていきたい。様々な企業とつながり、彼らが成長の過程で「やっぱりこっちの道に進みたい」と思ったときに、いつでも方向転換できるような社会を。そして、ラフダイの先生たちが、かつての私を導いてくれた恩師のような存在に、少しでもなれたらと願っています。

まずは、目の前にいる一人ひとりのお子様にしっかりと寄り添うこと。そこから、私たちの新しい挑戦は始まります。本年も、ラフアンドダイヤモンズをどうぞよろしくお願いいたします。

 
 
 

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