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今はまだ」という魔法の言葉

1月14日
読了時間: 3分

人はいつからでも、どこからでも、新しくなれる。

「私にはできません」「僕には難しいです」。そう口にして、目の前の可能性に蓋をしてしまった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。才能がないから。経験がないから。過去の失敗が、まだ心のどこかで疼いているから。しかし、その「できない」という思い込みこそが、私たちを縛りつける最も強力な鎖なのかもしれません。もし、その鎖を解き放つ、たった一言の「魔法」があるとしたら、あなたはその言葉を唱えてみますか。

エンターテインメントという特殊な領域で仕事をしていると、「自分には向いていないのでは」という壁にぶつかる瞬間に、日々直面します。それは私たちの会社の理念である「向き不向きではなく、前向きに」という言葉が、単なる綺麗事ではなく、切実な祈りのように響く世界です。

「そんなこと、私にはとてもできません」

「僕には難しすぎます」

こうした声を聞くたびに、私は過去の自分を思い出します。今でこそ人前でこうして話していますが、学生時代は決して流暢に話せるタイプではありませんでした。場の空気を読むことも苦手で、仕事も遅く、ミスばかり。そんな自分が嫌で仕方がなかった時期が、確かにありました。

そんな時、ある先輩がかけてくれた言葉が、私の人生を大きく変えることになります。それは、あらゆるネガティブな言葉の前に、たった一言を付け加えるという、シンプルでありながら強力な魔法でした。

その言葉とは、「今はまだ」です。

例えば、「演技なんてやったことがないから、できない」と感じたとき。その言葉の後に、そっと「今はまだ」と付け足してみるのです。「演技なんてやったことがないから、今はまだできない」。そうすると、不思議なことに、絶望的な響きを放っていた言葉が、未来への可能性を秘めた響きに変わります。

「今はまだ」できない。だとしたら、これからできるようになればいい。そのために、まずは素直に学んでみよう。この思考の転換こそが、停滞していた自分を前に進めるための、何より大切な真髄だったのです。

この発見は、会社を立ち上げたときにも私を支えてくれました。もちろん、会社経営などやったことがありません。憧れの社長のようになりたいと思っても、現実の自分とのギャップに打ちのめされそうになる。「今の自分には無理だ」という声が、頭の中で何度も響きました。

しかし、そのたびに私は心の中で唱えるのです。「今はまだ」と。

「今はまだ」理想の自分ではない。その事実を、ありのまま素直に受け止める。そして、その上で「じゃあ、どうするか?」と問い直すのです。よし、勉強しよう。一日一分でも、十分でもいい。とにかく今日から始めてみよう。そう決意することで、未来は確実に変わり始めます。

「できない」という言葉は、現在の状況を固定し、未来を閉ざしてしまいます。しかし、「今はまだ」という言葉は、現在の自分を認めつつ、未来への扉を開けてくれるのです。それは、変化の可能性を信じる言葉であり、成長への第一歩を踏み出すための、勇気の言葉でもあります。

もしあなたが今、何かを「できない」と感じて立ち止まっているのなら、ぜひこの魔法の言葉を試してみてください。素直に今の自分を受け入れ、「今はまだ」と付け加えるだけで、あなたの世界はきっと、より良い方向へと回り始めるはずです。

 
 
 

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